令和2年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問15
【問題15】
DNSSECで実現できることはどれか。
DNSキャッシュサーバが得た応答中のリソースレコードが,権威DNSサーバで管理されているものであり,改ざんされていないことの検証。
権威DNSサーバとDNSキャッシュサーバとの通信を暗号化することによる,ゾーン情報の漏えいの防止。
長音"ー"と漢数字"一"などの似た文字をドメイン名に用いて,正規サイトのように見せかける攻撃の防止。
利用者のURLの入力誤りを悪用して,偽サイトに誘導する攻撃の検知。
【解説】
ア: DNSキャッシュサーバが得た応答中のリソースレコードが,権威DNSサーバで管理されているものであり,改ざんされていないことの検証。
正しい。DNSSECの主な目的は,DNS応答にデジタル署名を付与することで,応答データが改ざんされていないことを検証することです。
イ: 権威DNSサーバとDNSキャッシュサーバとの通信を暗号化することによる,ゾーン情報の漏えいの防止。
誤り。DNSSECはデータの整合性と認証を目的としており,通信の暗号化を行うものではありません。
ウ: 長音"ー"と漢数字"一"などの似た文字をドメイン名に用いて,正規サイトのように見せかける攻撃の防止。
誤り。これはDNSSECではなく,フィッシング対策やドメイン名管理の問題に関連します。
エ: 利用者のURLの入力誤りを悪用して,偽サイトに誘導する攻撃の検知。
誤り。これもDNSSECの範囲外であり,DNSハイジャックやタイポスクワッティングへの対策に関連します。
【答え】
ア: DNSキャッシュサーバが得た応答中のリソースレコードが,権威DNSサーバで管理されているものであり,改ざんされていないことの検証。
出典:令和2年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問15