令和3年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問6

【解説】

ア: IPアドレスの変換が行われることによって、内部のネットワーク構成を外部から隠蔽できる。
誤り。これはNAT（Network Address Translation）の機能に関連する説明であり、ステートフルパケットインスペクションとは異なります。

イ: 暗号化されたパケットのデータ部を復号して、許可された通信かどうかを判断できる。
誤り。ステートフルパケットインスペクションはパケットのヘッダー情報を基に通信を追跡しますが、暗号化データの復号は行いません。

ウ: 過去に通過したリクエストパケットに対応付けられる戻りのパケットを通過させることができる。
正しい。ステートフルパケットインスペクションでは、通信の状態を追跡して許可された通信の応答パケットを通過させることが可能です。

エ: パケットのデータ部をチェックして、アプリケーション層での不正なアクセスを防止できる。
誤り。これはアプリケーション層で動作するファイアウォール（プロキシファイアウォールなど）の特徴であり、ステートフルパケットインスペクションの特徴ではありません。