令和3年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問8

【解説】

ア: PKIの利用者のWebブラウザは，認証局の公開鍵がWebブラウザに組み込まれていれば，CRLを参照しなくてもよい。
誤り。ブラウザに組み込まれている公開鍵の有効性を検証するためには、CRLを参照する必要があります。

イ: RFC 5280では，認証局は，発行したデジタル証明書のうち失効したものについては，シリアル番号を失効後1年間CRLに記載するよう義務付けている。
誤り。RFC 5280では、失効した証明書のシリアル番号をCRLに記載することを求めていますが、具体的な期間（例えば1年間）についての義務付けはありません。

ウ: 認証局は，発行した全てのデジタル証明書の有効期限をCRLに記載する。
誤り。CRLは失効した証明書のシリアル番号を記載するものであり、全てのデジタル証明書の有効期限を記載するものではありません。

エ: 認証局は，有効期限内のデジタル証明書のシリアル番号をCRLに登録することがある。
正しい。秘密鍵の漏洩や紛失、証明書の被発行者の規則違反などの理由で、認証の役に立たなくなった証明書は、有効期限内であってもCRLに登録されます。