令和3年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問24
【問題24】
情報システムの設計のうち,フェールソフトの考え方を適用した例はどれか。
UPSを設置することによって,停電時に手順どおりにシステムを停止できるようにする。
制御プログラムの障害時に,システムの暴走を避け,安全に停止できるようにする。
ハードウェアの障害時に,パフォーマンスは低下するが,構成を縮小して運転を続けられるようにする。
利用者の誤操作や誤入力を未然に防ぐことによって,システムの誤動作を防止できるようにする。
【解説】
ア: UPSを設置することによって,停電時に手順どおりにシステムを停止できるようにする。
誤り。これはフェールセーフの考え方であり、停電時に安全にシステムを停止する設計です。
イ: 制御プログラムの障害時に,システムの暴走を避け,安全に停止できるようにする。
誤り。これもフェールセーフの例であり、障害時に安全な停止を重視する設計です。
ウ: ハードウェアの障害時に,パフォーマンスは低下するが,構成を縮小して運転を続けられるようにする。
正しい。フェールソフトは、障害が発生してもシステム全体が停止するのを防ぎ、機能を縮小して運転を継続する設計思想を指します。
エ: 利用者の誤操作や誤入力を未然に防ぐことによって,システムの誤動作を防止できるようにする。
誤り。これはフォールトアボイダンスの考え方であり、障害の発生自体を防ぐ設計です。
【答え】
ウ: ハードウェアの障害時に,パフォーマンスは低下するが,構成を縮小して運転を続けられるようにする。
出典:令和3年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問24