令和3年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問9

【解説】

ア: サイバー攻撃対策に関する情報セキュリティ監査を参加組織間で相互に実施して，監査結果を共有する取組み
誤り。J-CSIPは監査の実施やその結果の共有を目的としているわけではなく、主にサイバー攻撃に関する情報の共有を目的としています。

イ: 参加組織がもつデータを相互にバックアップして，サイバー攻撃から保護する取組み
誤り。J-CSIPはデータバックアップの仕組みを構築するものではなく、サイバー攻撃に関する情報の共有を通じて防御力を高めることを目的としています。

ウ: セキュリティ製品のサイバー攻撃に対する有効性に関する情報を参加組織が取りまとめ，その情報を活用できるように公開する取組み
誤り。J-CSIPの目的はセキュリティ製品の評価ではなく、サイバー攻撃の情報共有です。

エ: 標的型サイバー攻撃などに関する情報を参加組織間で共有し，高度なサイバー攻撃対策につなげる取組み
正しい。J-CSIP（Japan Cyber Security Information Sharing Partnership）は、標的型攻撃などサイバー攻撃に関する情報を参加組織間で共有し、それを基に対策を講じるための取り組みです。