令和4年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問12
【問題12】
ブロックチェーンに関する記述のうち,適切なものはどれか。
RADIUSを必須の技術として,参加者の利用者認証を一元管理するために利用する。
SPFを必須の技術として,参加者間で電子メールを送受信するときに送信元の真正性を確認するために利用する。
楕円曲線暗号を必須の技術として,参加者間のP2P(Peer to Peer)通信を暗号化するために利用する。
ハッシュ関数を必須の技術として,参加者がデータの改ざんを検出するために利用する。
【解説】
ア: RADIUSを必須の技術として,参加者の利用者認証を一元管理するために利用する。
誤り。RADIUSはネットワーク認証プロトコルであり、ブロックチェーンの分散型ネットワークの特性には適合しません。
イ: SPFを必須の技術として,参加者間で電子メールを送受信するときに送信元の真正性を確認するために利用する。
誤り。SPF(Sender Policy Framework)は、メール送信元のドメインの真正性を確認する技術であり、ブロックチェーンとは無関係です。
ウ: 楕円曲線暗号を必須の技術として,参加者間のP2P(Peer to Peer)通信を暗号化するために利用する。
誤り。楕円曲線暗号はブロックチェーンに使用される場合もありますが、主な用途は公開鍵暗号を用いた署名生成であり、P2P通信の暗号化を主目的とするものではありません。
エ: ハッシュ関数を必須の技術として,参加者がデータの改ざんを検出するために利用する。
正しい。ブロックチェーンではハッシュ関数を用いてブロック内のデータの改ざんを防止し、チェーンの整合性を保つ役割を果たしています。
【答え】
エ: ハッシュ関数を必須の技術として,参加者がデータの改ざんを検出するために利用する。
出典:令和4年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問12