令和4年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問14
ISP管理下の動的IPアドレスから管理外ネットワークのメールサーバへのSMTP接続を禁止する。
電子メール送信元のメールサーバが送信元ドメインのDNSに登録されていることを確認してから,電子メールを受信する。
メールクライアントからメールサーバへの電子メール送信時に,利用者IDとパスワードによる利用者認証を行う。
メールクライアントからメールサーバへの電子メール送信は,POP接続で利用者認証済みの場合にだけ許可する。
【解説】
ア: ISP管理下の動的IPアドレスから管理外ネットワークのメールサーバへのSMTP接続を禁止する。
誤り。この記述は、メール送信の制御を行うOP25B(Outbound Port 25 Blocking)に関する内容であり、SMTP-AUTHとは直接関係がありません。
イ: 電子メール送信元のメールサーバが送信元ドメインのDNSに登録されていることを確認してから,電子メールを受信する。
誤り。この記述はSPF(Sender Policy Framework)やDKIM(DomainKeys Identified Mail)の特徴に該当し、SMTP-AUTHとは関係ありません。
ウ: メールクライアントからメールサーバへの電子メール送信時に,利用者IDとパスワードによる利用者認証を行う。
正しい。SMTP-AUTHは、メール送信時に利用者IDとパスワードを用いて利用者認証を行い、不正なメール送信を防止する仕組みです。
エ: メールクライアントからメールサーバへの電子メール送信は,POP接続で利用者認証済みの場合にだけ許可する。
誤り。これはPOP before SMTPと呼ばれる古い認証方法の特徴であり、SMTP-AUTHではありません。
【答え】
ウ: メールクライアントからメールサーバへの電子メール送信時に,利用者IDとパスワードによる利用者認証を行う。
出典:令和4年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問14