令和4年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問13 2025年7月6日
【問題13】
DNSSECで実現できることはどれか。
ア
DNSキャッシュサーバが得た応答中のリソースレコードが、権威DNSサーバで管理されているものであり、改ざんされていないことの検証
イ
権威DNSサーバとDNSキャッシュサーバとの通信を暗号化することによる、ゾーン情報の漏えいの防止
ウ
長音 “ー" と漢数字 “一" などの似た文字をドメイン名に用いて、正規サイトのように見せかける攻撃の防止
エ
利用者のURLの入力誤りを悪用して、偽サイトに誘導する攻撃の検知
【解説】
ア: DNSキャッシュサーバが得た応答中のリソースレコードが、権威DNSサーバで管理されているものであり、改ざんされていないことの検証
正しい 。DNSSEC(Domain Name System Security Extensions)は、デジタル署名を利用してDNS応答の正当性(改ざんされていないこと)を検証する仕組みです。
イ: 権威DNSサーバとDNSキャッシュサーバとの通信を暗号化することによる、ゾーン情報の漏えいの防止
誤り 。DNSSECは応答の正当性を検証するための技術であり、通信の暗号化は目的としていません(通信の暗号化にはDoTやDoHが利用されます)。
ウ: 長音 “ー" と漢数字 “一" などの似た文字をドメイン名に用いて、正規サイトのように見せかける攻撃の防止
誤り 。これはIDNホモグラフ攻撃への対策ですが、DNSSECはこれに直接対応する技術ではありません。
エ: 利用者のURLの入力誤りを悪用して、偽サイトに誘導する攻撃の検知
誤り 。DNSSECはURLの入力誤りの検知や防止には関与しません。
【答え】
ア: DNSキャッシュサーバが得た応答中のリソースレコードが、権威DNSサーバで管理されているものであり、改ざんされていないことの検証
出典:令和4年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問13