令和5年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問2
【問題2】
TLS1.3の暗号スイートに関する説明のうち,適切なものはどれか。
AEAD(Authenticated Encryption with Associated Data)とハッシュアルゴリズムの組みで構成されている。
TLS1.2で規定されている共通鍵暗号AES-CBCをサポート必須の暗号アルゴリズムとして継続利用できるようにしている。
Wi-Fiアライアンスにおいて規格化されている。
サーバとクライアントのそれぞれがお互いに別の暗号アルゴリズムを選択できる。
【解説】
ア: AEAD(Authenticated Encryption with Associated Data)とハッシュアルゴリズムの組みで構成されている。
正しい。TLS1.3では、セキュリティを強化するために、AEAD暗号(例:AES-GCMやChaCha20-Poly1305)とハッシュアルゴリズムを用いる設計が採用されています。
イ: TLS1.2で規定されている共通鍵暗号AES-CBCをサポート必須の暗号アルゴリズムとして継続利用できるようにしている。
誤り。TLS1.3では、セキュリティ上の理由からAES-CBCなどの一部の古い暗号アルゴリズムは廃止されています。
ウ: Wi-Fiアライアンスにおいて規格化されている。
誤り。TLSはIETF(Internet Engineering Task Force)によって標準化されており、Wi-Fiアライアンスとは関係がありません。
エ: サーバとクライアントのそれぞれがお互いに別の暗号アルゴリズムを選択できる。
誤り。TLSの仕様では、サーバとクライアントは交渉を行い、暗号スイートを統一して使用します。
【答え】
ア: AEAD(Authenticated Encryption with Associated Data)とハッシュアルゴリズムの組みで構成されている。
出典:令和5年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問2