令和5年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問8
【問題8】
SAML(Security Assertion Markup Language)の説明はどれか。
Webサーバにある利用者のリソースに、Webサーバに限らない他のサーバが利用者に代わってアクセスすることを許可するための認証プロトコル
異なるインターネットドメイン間でセキュリティ情報を共有してシングルサインオンに利用するための、XMLをベースにした標準規格
利用者IDとしてURL又はXRI(Extensible Resource Identifier)だけを使用することができ、一つの利用者IDで様々なWebサイトにログインできる仕組み
利用者が文書やデータの属性情報や論理構造を定義する言語であるSGMLを、インターネット用に最適化したもの
【解説】
ア: Webサーバにある利用者のリソースに、Webサーバに限らない他のサーバが利用者に代わってアクセスすることを許可するための認証プロトコル
誤り。これはOAuthの説明に該当します。SAMLは異なる仕組みを持つ認証・認可プロトコルです。
イ: 異なるインターネットドメイン間でセキュリティ情報を共有してシングルサインオンに利用するための、XMLをベースにした標準規格
正しい。SAMLは主に異なるドメイン間での認証情報の交換を可能にするために開発された標準規格であり、シングルサインオン(SSO)を実現するために広く利用されています。XMLを用いてセキュリティアサーションを記述します。
ウ: 利用者IDとしてURL又はXRI(Extensible Resource Identifier)だけを使用することができ、一つの利用者IDで様々なWebサイトにログインできる仕組み
誤り。これはOpenIDに関連する内容です。SAMLの範囲には含まれません。
エ: 利用者が文書やデータの属性情報や論理構造を定義する言語であるSGMLを、インターネット用に最適化したもの
誤り。これはXMLそのものの説明です。SAMLはXMLをベースにしていますが、SAML自体はセキュリティ情報の交換を目的とした規格です。
【答え】
イ: 異なるインターネットドメイン間でセキュリティ情報を共有してシングルサインオンに利用するための、XMLをベースにした標準規格
出典:令和5年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問8