令和5年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問15
【問題15】
DKIM(DomainKeys Identified Mail)の説明はどれか。
送信側メールサーバにおいてデジタル署名を電子メールのヘッダーに付加し,受信側メールサーバにおいてそのデジタル署名を公開鍵によって検証する仕組み
送信側メールサーバにおいて利用者が認証された場合,電子メールの送信が許可される仕組み
電子メールのヘッダーや配送経路の情報から得られる送信元情報を用いて,電子メール送信元のIPアドレスを検証する仕組み
ネットワーク機器において,内部ネットワークから外部のメールサーバのTCPポート番号25への直接の通信を禁止する仕組み
【解説】
ア: 送信側メールサーバにおいてデジタル署名を電子メールのヘッダーに付加し,受信側メールサーバにおいてそのデジタル署名を公開鍵によって検証する仕組み
正しい。DKIMは電子メールの送信元ドメインの正当性を確認するための仕組みであり、送信側メールサーバが生成したデジタル署名を、受信側メールサーバが公開鍵を使用して検証します。
イ: 送信側メールサーバにおいて利用者が認証された場合,電子メールの送信が許可される仕組み
誤り。これはSMTP認証(SMTP-AUTH)の説明に該当します。
ウ: 電子メールのヘッダーや配送経路の情報から得られる送信元情報を用いて,電子メール送信元のIPアドレスを検証する仕組み
誤り。これはSPF(Sender Policy Framework)の説明に該当します。
エ: ネットワーク機器において,内部ネットワークから外部のメールサーバのTCPポート番号25への直接の通信を禁止する仕組み
誤り。これはメールリレーの制御に関する設定であり、DKIMとは直接的な関連はありません。
【答え】
ア: 送信側メールサーバにおいてデジタル署名を電子メールのヘッダーに付加し,受信側メールサーバにおいてそのデジタル署名を公開鍵によって検証する仕組み
出典:令和5年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問15