令和6年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問19
【問題19】
IPv4におけるICMPのメッセージに関する説明として,適切なものはどれか。
送信元が設定したソースルーティングが失敗した場合は,Echo Replyを返す。
転送されてきたデータグラムを受信したルータが,そのネットワークの最適なルータを送信元に通知して経路の変更を要請するには,Redirectを返す。
フラグメントの再組立て中にタイムアウトが発生した場合は,データグラムを破棄してParameter Problemを返す。
ルータでメッセージを転送する際に,送信元が設定したTTLが0になった場合は,Destination Unreachableを返す。
【解説】
ア: 送信元が設定したソースルーティングが失敗した場合は,Echo Replyを返す。
誤り。Echo Replyは、ICMP Echo Requestメッセージへの応答として返されるメッセージです。ソースルーティングの失敗とは関係がありません。
イ: 転送されてきたデータグラムを受信したルータが,そのネットワークの最適なルータを送信元に通知して経路の変更を要請するには,Redirectを返す。
正しい。ICMP Redirectメッセージは、ルータが送信元に対して、より適切な経路を使用するよう通知するために使用されます。
ウ: フラグメントの再組立て中にタイムアウトが発生した場合は,データグラムを破棄してParameter Problemを返す。
誤り。フラグメントの再組立て中のタイムアウトは、ICMP Time Exceededメッセージが返されます。Parameter Problemは、データグラムのヘッダーに問題がある場合に返されます。
エ: ルータでメッセージを転送する際に,送信元が設定したTTLが0になった場合は,Destination Unreachableを返す。
誤り。TTLが0になると、ルータはICMP Time Exceededメッセージを送信元に返します。
【答え】
イ: 転送されてきたデータグラムを受信したルータが,そのネットワークの最適なルータを送信元に通知して経路の変更を要請するには,Redirectを返す。
出典:令和6年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問19