令和6年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問15
【問題15】
DNSにおいてDNS CAA(Certification Authority Authorization)レコードを使うことによるセキュリティ上の効果はどれか。
WebサイトにアクセスしたときのWebブラウザに鍵マークが表示されていれば当該サイトが安全であることを,利用者が確認できる。
Webサイトにアクセスする際のURLを短縮することによって,利用者のURLの誤入力を防ぐ。
電子メールを受信するサーバでスパムメールと誤検知されないようにする。
【解説】
ア: WebサイトにアクセスしたときのWebブラウザに鍵マークが表示されていれば当該サイトが安全であることを,利用者が確認できる。
誤り。鍵マークの表示はHTTPS接続や正しいSSL/TLS証明書が使用されていることを示しますが、DNS CAAレコード自体がこの動作を制御するものではありません。
イ: Webサイトにアクセスする際のURLを短縮することによって,利用者のURLの誤入力を防ぐ。
誤り。DNS CAAレコードはURL短縮や誤入力防止のための仕組みではありません。
ウ: 電子メールを受信するサーバでスパムメールと誤検知されないようにする。
誤り。DNS CAAレコードはサーバ証明書の発行に関する制御を行うものであり、メールサーバやスパムメールに関するものではありません。
エ: 不正なサーバ証明書の発行を防ぐ。
正しい。DNS CAA(Certification Authority Authorization)レコードは、特定の認証局(CA)がそのドメインに対して証明書を発行できるかどうかを制御するための仕組みです。これにより、悪意のある第三者が認証局を利用して不正なサーバ証明書を発行するリスクを低減します。
出典:令和6年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問15