令和6年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問17 2025年7月5日
【問題17】
ソフトウェアの脆弱性管理のためのツールとしても利用されるSBOM(Software Bill of Materials)はどれか。
ア
ソフトウェアの脆弱性に対する,ベンダーに依存しないオープンで汎用的な深刻度の評価方法
イ
ソフトウェアのセキュリティアップデートを行うときに推奨される管理プロセス,組織体制などをまとめたガイドライン
ウ
ソフトウェアを構成するコンポーネント,互いの依存関係などのリスト
エ
米国の非営利団体MITREによって策定された,ソフトウェア上の弱点の種類を識別するための基準
【解説】
ア: ソフトウェアの脆弱性に対する,ベンダーに依存しないオープンで汎用的な深刻度の評価方法
誤り 。これはCVSS(Common Vulnerability Scoring System)に該当します。SBOMはソフトウェアの構成要素に焦点を当てています。
イ: ソフトウェアのセキュリティアップデートを行うときに推奨される管理プロセス,組織体制などをまとめたガイドライン
誤り 。これはセキュリティの運用ガイドラインに関連する内容であり、SBOMの内容とは異なります。
ウ: ソフトウェアを構成するコンポーネント,互いの依存関係などのリスト
正しい 。SBOM(Software Bill of Materials)は、ソフトウェアを構成するコンポーネントやその依存関係を記載したリストです。これにより、脆弱性のあるコンポーネントを特定しやすくなり、セキュリティ管理やリスク評価に役立ちます。
エ: 米国の非営利団体MITREによって策定された,ソフトウェア上の弱点の種類を識別するための基準
誤り 。これはCWE(Common Weakness Enumeration)に該当します。SBOMは具体的な構成要素や依存関係に関するリストです。
【答え】
ウ: ソフトウェアを構成するコンポーネント,互いの依存関係などのリスト
出典:令和6年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問17