令和7年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問1
【問題1】
DRDoS攻撃に該当するものはどれか。
サーバの可用性を脅かす脆弱性が発見されてから対策が提供されるまでの間に、その脆弱性を攻撃者が悪用することによって、標的のサーバのリソースを枯渇させ、利用を妨害する。
最初の接続要求(SYN)パケットを繰り返し送信することによって、標的のサーバの利用可能なメモリを枯渇させ、利用を妨害する。
多数のDNSサーバに対して送信元のIPアドレスを標的のIPアドレスに偽装したリクエストを送信し、それらのサーバの応答パケットによって、標的のサーバのリソースを枯渇させ、利用を妨害する。
多数のHTTPリクエストを長期間掛けて送信し続けることによって、標的のWebサーバのセッションを占有し、利用を妨害する。
【解説】
ア: サーバの可用性を脅かす脆弱性が発見されてから対策が提供されるまでの間に、その脆弱性を攻撃者が悪用することによって、標的のサーバのリソースを枯渇させ、利用を妨害する。
誤り。これは「ゼロデイ攻撃(Zero-day Attack)」に該当します。
イ: 最初の接続要求(SYN)パケットを繰り返し送信することによって、標的のサーバの利用可能なメモリを枯渇させ、利用を妨害する。
誤り。これは「SYNフラッド攻撃」に該当します。
ウ: 多数のDNSサーバに対して送信元のIPアドレスを標的のIPアドレスに偽装したリクエストを送信し、それらのサーバの応答パケットによって、標的のサーバのリソースを枯渇させ、利用を妨害する。
正しい。DRDoS(Distributed Reflection Denial of Service)攻撃とは、リフレクション(反射)を利用して標的に大量のトラフィックを送りつける攻撃であり、この説明に該当します。
エ: 多数のHTTPリクエストを長期間掛けて送信し続けることによって、標的のWebサーバのセッションを占有し、利用を妨害する。
誤り。これは「Slowloris攻撃」などに該当します。
【答え】
ウ: 多数のDNSサーバに対して送信元のIPアドレスを標的のIPアドレスに偽装したリクエストを送信し、それらのサーバの応答パケットによって、標的のサーバのリソースを枯渇させ、利用を妨害する。
出典:令和7年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問1