令和7年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問10

【解説】

ア: 脅威とは、一つ以上の要因によって付け込まれる可能性がある、資産又は管理策の弱点のことである。
誤り。これは脆弱性の説明に近く、脅威は弱点を狙う外部・内部の要因そのものを指します。

イ: 脆弱性とは、システム又は組織に損害を与える可能性がある、望ましくないインシデントの潜在的な原因のことである。
誤り。脆弱性とは、あくまで資産や管理策に存在する弱点のことであり、システムや組織に損害を与える「直接的な原因」とまでは言いません。

ウ: リスク対応とは、リスクの大きさが、受容可能か又は許容可能かを決定するために、リスク分析の結果をリスク基準と比較するプロセスのことである。
誤り。これはリスク評価の説明であり、リスク対応はリスクに対する対策を講じるプロセスです。

エ: リスク特定とは、リスクを発見、認識及び記述するプロセスのことであり、リスク源、事象、それらの原因及び起こり得る結果の特定が含まれる。
正しい。リスク特定の定義に合致します。