平成28年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問16

【解説】

ア: ISP管理下の動的IPアドレスからの電子メール送信について，管理外ネットワークのメールサーバへのSMTP接続を禁止する。
誤り。これはOP25B（Outbound Port 25 Blocking）と呼ばれる仕組みに関連し、SMTP-AUTHの特徴ではありません。

イ: 電子メール送信元のサーバが，送信元ドメインのDNSに登録されていることを確認して，電子メールを受信する。
誤り。これはSPF（Sender Policy Framework）やDKIM（DomainKeys Identified Mail）に関連した機能であり、SMTP-AUTHの機能ではありません。

ウ: メールクライアントからメールサーバへの電子メール送信時に，ユーザーアカウントとパスワードによる利用者認証を行う。
正しい。SMTP-AUTHは、電子メール送信時にクライアントがユーザーアカウントとパスワードを用いて認証を行う仕組みです。これにより、不正利用の防止が可能になります。

エ: メールクライアントからメールサーバへの電子メール送信は，POP接続で利用者認証済みの場合にだけ許可する。
誤り。これはPOP before SMTPと呼ばれる仕組みであり、SMTP-AUTHとは異なる認証方式です。