平成28年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問6
2025年7月21日
【問題6】
情報セキュリティにおけるエクスプロイトコードに該当するものはどれか。
同じセキュリティ機能の製品に乗り換える場合に,CSVなど他の製品が取り込める形式でファイルを出力するプログラム
コンピュータに接続されたハードディスクなどの外部記憶装置や,その中に保存されている暗号化されたファイルなどを閲覧,管理するソフトウェア
セキュリティ製品を設計する際の早い段階から実際に動作する試作品を作成し,それに対する利用者の反応を見ながら徐々に完成に近づける開発手法
ソフトウェアやハードウェアの脆弱性を利用するために作成されたプログラム
【解説】
ア: 同じセキュリティ機能の製品に乗り換える場合に,CSVなど他の製品が取り込める形式でファイルを出力するプログラム
誤り。これはデータの移行や互換性確保を目的としたプログラムであり、脆弱性を悪用する目的ではありません。
イ: コンピュータに接続されたハードディスクなどの外部記憶装置や,その中に保存されている暗号化されたファイルなどを閲覧,管理するソフトウェア
誤り。これは管理ソフトウェアであり、エクスプロイトコードではありません。
ウ: セキュリティ製品を設計する際の早い段階から実際に動作する試作品を作成し,それに対する利用者の反応を見ながら徐々に完成に近づける開発手法
誤り。これはプロトタイピングと呼ばれるソフトウェア開発手法であり、セキュリティ攻撃とは無関係です。
エ: ソフトウェアやハードウェアの脆弱性を利用するために作成されたプログラム
正しい。エクスプロイトコード(exploit code)は、既知または未知の脆弱性を攻撃・利用する目的で作成される悪意あるプログラムです。
【答え】
エ: ソフトウェアやハードウェアの脆弱性を利用するために作成されたプログラム
出典:平成28年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問6