平成28年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問13
2025年7月21日
【問題13】
スパムメールの対策として,宛先ポート番号25の通信に対してISPが実施するOP25Bの説明はどれか。
ISP管理外のネットワークからの通信のうち,スパムメールのシグネチャに該当するものを遮断する。
動的IPアドレスを割り当てたネットワークからISP管理外のネットワークへの直接の通信を遮断する。
メール送信元のメールサーバについてDNSの逆引きができない場合,そのメールサーバからの通信を遮断する。
メール不正中継の脆弱性をもつメールサーバからの通信を遮断する。
【解説】
ア: ISP管理外のネットワークからの通信のうち,スパムメールのシグネチャに該当するものを遮断する。
誤り。これはスパムメールの内容によるフィルタリングであり、OP25Bの直接的な機能ではありません。
イ: 動的IPアドレスを割り当てたネットワークからISP管理外のネットワークへの直接の通信を遮断する。
正しい。OP25B(Outbound Port 25 Blocking)は、動的IPアドレスからISP外のSMTPサーバへの直接接続を制限することで、スパムメールの送信を防止する対策です。
ウ: メール送信元のメールサーバについてDNSの逆引きができない場合,そのメールサーバからの通信を遮断する。
誤り。これは別のセキュリティポリシーに関連するもので、OP25Bの内容ではありません。
エ: メール不正中継の脆弱性をもつメールサーバからの通信を遮断する。
誤り。メール不正中継の対策は、メールサーバ側の設定によるものであり、OP25Bの仕組みとは異なります。
【答え】
イ: 動的IPアドレスを割り当てたネットワークからISP管理外のネットワークへの直接の通信を遮断する。
出典:平成28年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問13