平成27年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問5
2025年7月21日
【問題5】
ポリモーフィック型ウイルスの説明として,適切なものはどれか。
インターネットを介して,攻撃者がPCを遠隔操作する。
感染するごとにウイルスのコードを異なる鍵で暗号化し,同一のパターンで検知されないようにする。
複数のOSで利用できるプログラム言語でウイルスを作成することによって,複数のOS上でウイルスが動作する。
ルートキットを利用してウイルスに感染していないように見せかけることによって,ウイルスを隠蔽する。
【解説】
ア: インターネットを介して,攻撃者がPCを遠隔操作する。
誤り。これはリモートアクセス型マルウェア(RAT: Remote Access Trojan)の説明です。
イ: 感染するごとにウイルスのコードを異なる鍵で暗号化し,同一のパターンで検知されないようにする。
正しい。ポリモーフィック型ウイルスは、検知を回避するために、毎回異なるコードに変化して感染します。
ウ: 複数のOSで利用できるプログラム言語でウイルスを作成することによって,複数のOS上でウイルスが動作する。
誤り。これはクロスプラットフォーム型ウイルスの特徴です。
エ: ルートキットを利用してウイルスに感染していないように見せかけることによって,ウイルスを隠蔽する。
誤り。これはルートキットを用いた隠蔽技術の説明であり、ポリモーフィック型の特徴とは異なります。
【答え】
イ: 感染するごとにウイルスのコードを異なる鍵で暗号化し,同一のパターンで検知されないようにする。
出典:平成27年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問5