平成26年度 春期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問1

【解説】

ア: CRLには，失効したデジタル証明書に対応する秘密鍵が登録される。
誤り。CRLには失効したデジタル証明書のリストが登録されますが，秘密鍵自体が登録されることはありません。

イ: CRLには，有効期限内のデジタル証明書のうち破棄されているデジタル証明書と破棄された日時の対応が提示される。
正しい。CRLは有効期限内に失効したデジタル証明書のリストを保持し，それぞれの証明書が失効した日時を含めた情報を提供します。

ウ: CRLは，鍵の漏えい，破棄申請の状況をリアルタイムに反映するプロトコルである。
誤り。CRLは一定間隔で更新される静的なリストであり，リアルタイムに反映されるものではありません。リアルタイム性を重視する場合はOCSP（Online Certificate Status Protocol）が使用されます。

エ: 有効期限切れで失効したデジタル証明書は，所有者が新たなデジタル証明書を取得するまでの間，CRLに登録される。
誤り。CRLには有効期限内に失効した証明書のみが登録され，有効期限切れの証明書は対象外です。