令和6年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問23
【問題23】
ソフトウェアの品質を確保するための検証に形式手法を用いる。このとき行う検証方法の説明として,適切なものはどれか。
進行役(モデレーター),記録役などの役割を決めた複数人で,成果物に欠陥がないかどうかを検証する。
プログラムの内部構造とは無関係に,プログラムが仕様どおりに機能するかどうかを検証する。
プログラムの内部構造に着目し,プログラムが仕様どおりに動作するかどうかを検証する。
明確で厳密な意味を定義することができる言語を用いてソフトウェアの仕様を記述して,満たすべき性質と仕様とが整合しているかどうかを論理的に検証する。
【解説】
ア: 進行役(モデレーター),記録役などの役割を決めた複数人で,成果物に欠陥がないかどうかを検証する。
誤り。これはレビューやインスペクションの説明であり、形式手法ではありません。
イ: プログラムの内部構造とは無関係に,プログラムが仕様どおりに機能するかどうかを検証する。
誤り。これはブラックボックステストの説明であり、形式手法ではありません。
ウ: プログラムの内部構造に着目し,プログラムが仕様どおりに動作するかどうかを検証する。
誤り。これはホワイトボックステストの説明であり、形式手法ではありません。
エ: 明確で厳密な意味を定義することができる言語を用いてソフトウェアの仕様を記述して,満たすべき性質と仕様とが整合しているかどうかを論理的に検証する。
正しい。形式手法では、数学的に定義された言語を用いてソフトウェアの仕様を記述し、仕様が正しいことを論理的に証明します。
【答え】
エ: 明確で厳密な意味を定義することができる言語を用いてソフトウェアの仕様を記述して,満たすべき性質と仕様とが整合しているかどうかを論理的に検証する。
出典:令和6年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問23