令和5年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問11

【解説】

ア: 演算アルゴリズムに処理を追加して，秘密情報の違いによって演算の処理時間に差異が出ないようにする。
正しい。タイミング攻撃は処理時間の差異を利用して秘密情報を推測する攻撃手法です。この攻撃を防ぐために、処理時間を均一にする対策（タイミング均一化）が有効です。

イ: 故障を検出する機構を設けて，検出したら秘密情報を破壊する。
誤り。これはフォールト攻撃（故障注入攻撃）への対策に該当しますが、タイミング攻撃の直接的な対策ではありません。

ウ: コンデンサを挿入して，電力消費量が時間的に均一になるようにする。
誤り。これは電力消費量を利用する電力解析攻撃への対策に関連するものであり、タイミング攻撃への対策ではありません。

エ: 保護層を備えて，内部のデータが不正に書き換えられないようにする。
誤り。これは物理的な不正アクセスや改ざん防止対策であり、タイミング攻撃には直接的には関係ありません。