令和4年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問5

【解説】

ア: 攻撃者が、インターネットに公開されていない社内ポータルサイトから、会社の組織図、従業員情報、メールアドレスなどを入手する。
誤り。これは情報収集の手段ではあるが、既に攻撃者が社内にアクセスしているため、偵察の段階とは言えません。

イ: 攻撃者が、会社の役員が登録しているSNSサイトから、攻撃対象の人間関係、趣味などを推定する。
正しい。攻撃者がSNSを活用して標的の情報を収集する行為は、偵察の段階に該当します。

ウ: 攻撃者が、取引先になりすまして、標的とした会社にマルウェアを添付した攻撃メールを送付する。
誤り。これは偵察ではなく、標的への侵入を目的とした攻撃（デリバリー）に該当します。

エ: 攻撃者が、ボットに感染したPCを遠隔操作して社内ネットワーク上のPCを次々にマルウェア感染させて、利用者IDとパスワードを入手する。
誤り。これは攻撃の後半の段階である感染拡大（ラテラルムーブメント）に該当します。