令和3年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問5
【問題5】
サイバーキルチェーンに関する説明として、適切なものはどれか。
委託先の情報セキュリティリスクが委託元にも影響するという考え方を基にしたリスク分析のこと
攻撃者がクライアントとサーバとの間の通信を中継し、あたかもクライアントとサーバが直接通信しているかのように装うことによって情報を盗聴するサイバー攻撃手法のこと
攻撃者の視点から、攻撃の手口を偵察から目的の実行までの段階に分けたもの
取引データを複数の取引ごとにまとめ、それらを時系列につなげたチェーンに保存することによって取引データの改ざんを検知可能にしたもの
【解説】
ア: 委託先の情報セキュリティリスクが委託元にも影響するという考え方を基にしたリスク分析のこと
誤り。これはサプライチェーンリスク管理に関連する内容であり、サイバーキルチェーンの概念ではありません。
イ: 攻撃者がクライアントとサーバとの間の通信を中継し、あたかもクライアントとサーバが直接通信しているかのように装うことによって情報を盗聴するサイバー攻撃手法のこと
誤り。これは「中間者攻撃(Man-in-the-Middle)」に該当する内容で、サイバーキルチェーンの説明ではありません。
ウ: 攻撃者の視点から、攻撃の手口を偵察から目的の実行までの段階に分けたもの
正しい。サイバーキルチェーンは、サイバー攻撃を複数の段階に分けて整理したフレームワークで、攻撃者の行動を「偵察」「武器化」「配信」「侵入」「指令」「実行」などのステップに分解して分析する手法です。
エ: 取引データを複数の取引ごとにまとめ、それらを時系列につなげたチェーンに保存することによって取引データの改ざんを検知可能にしたもの
誤り。これはブロックチェーンの仕組みに関連する説明であり、サイバーキルチェーンとは無関係です。
【答え】
ウ: 攻撃者の視点から、攻撃の手口を偵察から目的の実行までの段階に分けたもの
出典:令和3年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問5