平成30年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問4
攻撃コードとも呼ばれ,脆弱性を悪用するソフトウェアのコードのことであるが,使い方によっては脆弱性の検証に役立つこともある。
マルウェアのプログラムを解析して得られる,マルウェアを特定するための特徴的なコードのことであり,マルウェア対策ソフトの定義ファイルとしてマルウェアの検知に用いられる。
メッセージとシークレットデータから計算されるハッシュコードのことであり,メッセージの改ざんの検知に用いられる。
ログインの度に変化する認証コードのことであり,窃取されても再利用できないので不正アクセスを防ぐ。
【解説】
ア: 攻撃コードとも呼ばれ,脆弱性を悪用するソフトウェアのコードのことであるが,使い方によっては脆弱性の検証に役立つこともある。
正しい。エクスプロイトコードは脆弱性を悪用するためのコードであり,悪意のある攻撃に使用される一方,脆弱性の検証や修正のためのテストにも利用される場合があります。
イ: マルウェアのプログラムを解析して得られる,マルウェアを特定するための特徴的なコードのことであり,マルウェア対策ソフトの定義ファイルとしてマルウェアの検知に用いられる。
誤り。これはウイルスやマルウェアの「シグネチャ」に関する説明であり,エクスプロイトコードとは異なります。
ウ: メッセージとシークレットデータから計算されるハッシュコードのことであり,メッセージの改ざんの検知に用いられる。
誤り。これはハッシュコードやMAC(Message Authentication Code)の説明であり,エクスプロイトコードではありません。
エ: ログインの度に変化する認証コードのことであり,窃取されても再利用できないので不正アクセスを防ぐ。
誤り。これはワンタイムパスワード(OTP)の説明であり,エクスプロイトコードではありません。
【答え】
ア: 攻撃コードとも呼ばれ,脆弱性を悪用するソフトウェアのコードのことであるが,使い方によっては脆弱性の検証に役立つこともある。
出典:平成30年度 春期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問4