平成29年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問12

【解説】

ア: 脅威とは，一つ以上の要因によって悪用される可能性がある，資産又は管理策の弱点のことである。
誤り。この説明は「脆弱性」の定義に該当します。「脅威」とは、資産やシステムに損害を与える潜在的な事象を指します。

イ: 脆弱性とは，システム又は組織に損害を与える可能性がある，望ましくないインシデントの潜在的な原因のことである。
誤り。「脆弱性」とは、システムや資産の弱点であり、損害を引き起こす可能性があるものを指します。この記述は「脅威」の定義に該当します。

ウ: リスク対応とは，リスクの大きさが，受容可能か又は許容可能かを決定するために，リスク分析の結果をリスク基準と比較するプロセスのことである。
誤り。これは「リスク評価」の定義に近いものであり、「リスク対応」はリスクを減少、移転、回避、受容するためのプロセスを指します。

エ: リスク特定とは，リスクを発見，認識及び記述するプロセスのことであり，リスク源，事象，それらの原因及び起こり得る結果の特定が含まれる。
正しい。これが「リスク特定」の正確な定義です。