平成29年度 秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前II 問17

【解説】

ア: EAPでは，クライアントPCとアクセスポイントとの間で，あらかじめ登録した共通鍵による暗号化通信を実現できる。
誤り。EAP（Extensible Authentication Protocol）は認証フレームワークであり、共通鍵による暗号化通信を直接扱うものではありません。

イ: RADIUSでは，クライアントPCとアクセスポイントとの間で公開鍵暗号方式による暗号化通信を実現できる。
誤り。RADIUS（Remote Authentication Dial-In User Service）は認証や認可を行うプロトコルであり、暗号化通信を直接実現するものではありません。

ウ: SSIDは，クライアントPCごとの秘密鍵を定めたものであり，公開鍵暗号方式による暗号化通信を実現できる。
誤り。SSID（Service Set Identifier）はネットワーク識別子であり、暗号化通信に直接関与しません。

エ: WPA2-Enterpriseでは，IEEE802.1Xの規格に沿った利用者認証及び動的に配布される暗号化鍵を用いた暗号化通信を実現できる。
正しい。WPA2-EnterpriseはIEEE 802.1X規格を利用して、利用者認証と暗号化鍵の動的配布を組み合わせることで、高度なセキュリティを提供します。