平成28年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問4
2025年7月21日
【問題4】
XMLデジタル署名の特徴のうち,適切なものはどれか。
XML文書中の,指定したエレメントに対してデタッチ署名(Detached Signature)することができる。
エンベローピング署名(Enveloping Signature)では一つの署名対象に必ず複数の署名を付ける。
署名形式として,CMS(Cryptographic Message Syntax)を用いる。
署名対象と署名アルゴリズムをASN.1によって記述する。
【解説】
ア: XML文書中の,指定したエレメントに対してデタッチ署名(Detached Signature)することができる。
正しい。XMLデジタル署名では、署名がXML文書内に含まれないデタッチ署名(Detached Signature)が可能です。指定されたエレメントや外部リソースに署名を付与する形式です。
イ: エンベローピング署名(Enveloping Signature)では一つの署名対象に必ず複数の署名を付ける。
誤り。エンベローピング署名は、署名対象を署名の中に含める形式ですが、必ず複数の署名を付ける必要はありません。
ウ: 署名形式として,CMS(Cryptographic Message Syntax)を用いる。
誤り。XMLデジタル署名はXMLの構造に基づいた署名形式を使用します。CMSはPKI(公開鍵基盤)で用いられる形式であり、XMLデジタル署名とは異なります。
エ: 署名対象と署名アルゴリズムをASN.1によって記述する。
誤り。XMLデジタル署名では、署名対象やアルゴリズムはXML形式で記述されます。ASN.1は主にX.509証明書などで使用される形式です。
【答え】
ア: XML文書中の,指定したエレメントに対してデタッチ署名(Detached Signature)することができる。
出典:平成28年度 秋期 情報セキュリティスペシャリスト試験 午前II 問4